Steadicam Archer2 x Exovest運用事例

ムービークラフト尾崎氏から、Steadicam Archer2をExovestと共に運用したレポートをいただきましたので、ご紹介いたします。

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普段から使用しているZephyrも素晴らしい機種なのですが、Archer2はいつも以上に安定感のあるワークが楽しめました。
オペレーター目線ですが、耐荷重・セッティングの自由度・アームの動き等、至る部分で「上位機種」という言葉が当てはまります。

毎年、大分県の臼杵ケーブルネット様より「臼杵祇園中継」にてステディカムの発注を頂いており、今回は比較的重量のあるPanasonic P2CAMをを使用し、本体に収録しつつ無線伝送機にて中継映像に織り込むシステムでの運用となり、装備品を全て含めるとZephyrの耐荷重では足りなかったので、Archer2をレンタルで運用しました。
タイミングも手伝ってExovestも現場で試用させていただく事になり、同時にお借りしました。

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臼杵祇園中継は例年よりも30分長い2時間30分の本番。
心配していた天候も快晴で、時折3〜5分の休憩を入れながらステディカムの運用…とにかく暑い1日で、気温30度を超える気温の中でのオペレートは毎年過酷を極めますが、総重量ではZephyrよりも重いArcher2。体力を心配しましたが、Exovestのお陰か、Archer2の操作性のお陰か、毎年と変わらない体力負担で現場をこなすことができました。

セッティングではバッテリーとモニターの可動部分が多く、微調整が効くのでよりキメの細かいバランスが取れ、G-50xアームもRIDE/LIFTを調整しながら好みの動きを作ることができました。
本番中もハイアングルを作る時は持ち上げた場所で軽く支えていれば落ち着いてくれるし、ローアングルもハンドルを上から軽く押さえていれば良いだけだったので、いつも以上に画作りを楽しめました。

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反対にExovestのフィッティングはかなり悩みました。常時使用しているヴェストの感覚と違い、体に吸着しているという感じではなく、腰の上に「乗せている」感覚を掴むまで着けたり外したりの繰り返し…オンエア開始ギリギリまで悩みましたが、それでも詰め切った感じではなく、「コレで行こう」と踏み切ったフィッティングで本番に臨みました。
ただしフィッティングに悩んだ分、体との接触面の少なさや通気性の高さ、体の可動域を邪魔しない設計等、当初の心配を余所に自然な体の動きがオペレートを助けてくれました。
本番終了後に振り返った時、特にドンファンのポジションなど体を捻る動作が非常に楽だったこともZephyr使用時と比べて体力負担が変わらなかった一助になっていたのかなと思います。

仕事量や資金との兼ね合いは考えないといけないと思いますが、最近ではZephyrからのステップアップを考えることも多く、今回中継現場で使用できた事は大変参考になりました。
Exovest+Archer2、長時間の現場が多ければ良い組み合わせではないかと思います。

以下は尾崎氏の撮影した映像です。

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