1月10日から13日まで、CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)が米国ラスベガスで開催されました。ステディカムと映画フィルターを製造しているティッフェン社もCESに出展していたため、弊社も現地に向かい、会場内を視察してきました。
混雑した通りと、ティッフェン社のブース。
ティッフェンブースに出ていたステディカム・マーリン2と、その後ろに見えるのは日本でも発売開始となるスムージーのGoPro用セット。画面右側に写り込んでいるのは、我らがGarrett Brown御大の御手!
毎年なにか新しくなっているラスベガス。数年前に出来たきらびやかなAriaホテルもそのひとつ。メイン通りからやや引っ込んだ立地ですが、豪華絢爛な内外観が目を引きます。
ラスベガスはカジノで知られていますが、大きなコンベンションホールとたくさんのホテルがあるため、様々な業界の展示会が行われる場所として有名で、全米放送機材展(NAB)も毎春ここで開催されています。今回訪れたCESは、NABを遥かに超える規模と盛況さ(来場者18万人超)で、会場内は朝の新宿駅のホームのような状況です。
ニコンD4も展示会に登場、ザクートのリグに組まれて展示されています。
GoProも、既に発売になっているHD HERO2シリーズをひっさげて展示。ウェアラブルカメラに参入・追従するメーカーが数社ありますが、やはり元祖っぽい強さが印象的です。
会場内ではハイアール(中国)、サムソン(韓国)、ソニー(日本)といったブースは非常に大きく、数億円規模と思われる派手な展示をしているほか、ハイブリッド自動車や掃除機、プラネタリウム用品やギフト用品など、『エレクトロニクス』という幅を超えた莫大なバリエーションの商品・ブランドが展示されています。数年前の同展示会ではLED単体やスイッチ部品など、デバイスまわりの製造販売業者が多く出展していましたが、今年は電気製品の完成品が増えていることにも気が付きました。
なおこうした家電製品に関わっているのは中国・韓国メーカーが大半で、かつて日本がトップを走っていた時を思うといささか寂しい気がします。また、今回の展示品を見るとタブレットPCやスマートフォンのアクセサリーが凄まじく、iPhoneの登場前後ではCESの展示会としての性格そのものが様変わりしたことが感じられます。
自動車メーカーのアウディも出展。蛍光管を何百本もクロスさせた照明が印象的で、曲面体である自動車のフォルムを立体的に照らし出していたのが格好良かったです。
一方、ほとんどの人に知られていないようですが、CESと同時開催のPMA(全米写真卸商組合展)にも顔を出してきました。PMAはほんの数面前まで盛況な単独展示会でしたが、今やニコン、キヤノン、フジといったカメラメーカーが大挙してCESに出ているため、別会場であるPMAは閑古鳥が鳴いて寂しい状況でした。
混雑でまともに見て歩けないCESとは対照的に、スカスカのPMA会場。
・・・以上、今後はPMAもCESも垣根を越えて、一つ屋根の下で映像用品としてパビリオンを借り切って出展した方が世のためではないかと思いながら、スロットマシンに運を託してみました!
文責:TN