Steadicam Archer2運用事例/小林正英氏-2-

カメラマン小林正英氏から、ステディカムを運用したレポートをいただきました!全3回に分けてご紹介いたします。
2回目はNHK 4K「やまと尼寺 精進日記」の撮影事例です。


昨年、夏、秋、冬と季節ごとに撮影してきた奈良県にある音羽山観音寺というところを舞台にしたNHKのEテレで放送されている4Kドキュメンタリーです。
おかげさまで好評につき、今年度からは、月に1回放送されることになり、毎月奈良に通っています。

カメラはSONYのPMW-F55、ステディカムArcher2の組み合わせです。
レンズはFUJINONのZK2.5×14を選択しましたが、重量バランスが難しくカメラ本体の重心をステディの本体支柱に合わせる為に、カメラマイクやファインダーを外しカメラバッテリーの数などでバランスを調節しました。
被写界深度の問題と狭めの台所がメインの撮影場所となることなどから、最近は広角レンズで有利に撮影を進められるSONYのPXW-Z450とFUJINON UA14×4.5の組み合わせやCANON CJ12e×4.3Bなどのレンズで撮影を行っています。

お寺の標高が700メートルくらいで、お寺まで登る急な山道も見所のひとつであるため、毎回坂道撮影になります。
Z450であれば、Zephyrとの相性も良いので、軽量化を計るべくこの組み合わせで、ここ2回分はロケをしました。

登場人物はそこに住む尼さん2人とお手伝いさん1人の計3人の女性です。
明るくおしゃべりな3人の自然な振る舞いを写す為に、脚付きで遠目から狙う画が基本となるのですが、彼女達に寄り添い、輪の中に入っていくにはステディカムによる第3者目線がとても良い効果を発揮していると思います。

最新作では、お寺の一大イベントであるお祭りなどいつもと違う風景も見られます。
三脚の立てられない不利な状況を逆に効果として活かすことが出来たステディ撮影になりました。

被写体の不意な動きに対応出来て、その瞬間を捉えることのできるステディカムは、正にドキュメンタリー向きだと考えています。

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「やまと尼寺 精進日記」
NHK-Eテレ
毎月最終日曜日 18:00〜18:30
[再放送]
翌週水曜日 12:25~12:55
翌週土曜日 5:30~6:00
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小林氏の他の運用事例もぜひご覧ください。
Steadicam Zephyr運用事例/小林正英氏-1-
Steadicam Zephyr運用事例/小林正英氏-3-


<プロフィール>
小林 正英
日本映画学校卒業後、映画、CM、テレビ撮影に携わり、現在フリーランスのカメラマンである。

NHKの「美の壺」や「英雄たちの選択」などの担当機会が多い。
現在、NHK 4Kドキュメンタリー「蘇る太陽の塔」制作中(2018年3月放送予定)


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